「TOEICではPart5や6が苦手」
「リーディングパートで時間が足りない」
「まずTOEICで600点を目指したい」
この記事ではこんな悩みや意気込みに応えるため、TOEIC600点取得を目指し、英文法に集中する勉強方法について解説していきます。
それではいってみましょう。
この勉強法で取り組めばPart5&6で9割取れる!
まずこの勉強法で実際に取り組んだ結果が以下になります。
これは実際に私が受けたTOEIC公式認定証の項目別正答率です。
黒い棒グラフが私のスコア、三角印が平均点のスコアになります。
TOEIC Part 5&6は「語彙が理解できる」と「文法が理解できる」の2項目に分類されます。
「語彙が理解できる」には一部Part7の問題も該当します。
見ての通り、
この勉強法で取り組めば約9割をPart5&6で得点することが可能です。
Part5&6の出題パターンは全8パターン
TOEIC L&RのPart5&6は勉強した分だけ成果が出やすいパートです。
それはなぜか?
問題構成および出題パターンが毎回同じだからです。
よって出題パターンを把握し、そこにフォーカスして勉強しさえすれば短期間で効率よくPart5を攻略することが可能です。
下表は近年の出題パターンと平均出題数になります。
問題タイプ | 平均出題数 |
語彙問題 | 10 |
品詞問題 | 7 |
動詞問題 | 3 |
前置詞 or 接続詞問題 | 2 |
代名詞問題 | 2 |
前置詞問題 | 3 |
関係詞問題 | 1 |
数の問題等その他 | 2 |
合計 | 30 |
上図を見ると、語彙問題、品詞問題で全30問中の過半数を占めているのでまずはこの部分を攻略することがキーポイントと考えられます。
しかし、いわゆる語彙問題はその単語の意味や使い方を知っているか、知っていないかという問題なので、どれだけこれまで問題に触れてきたが重要になってきます。
したがって、まず攻略すべきは品詞問題ということになりますね。
品詞問題を攻略した後、上の表に記載した出題パターンを順にマスターしていけば、Part5&6で取りこぼすことはほとんどなくなります。
出題パターン1:品詞問題
品詞問題は上記のように「名詞」「形容詞」「動詞」「副詞」の4つのうちから正しく入るものを選ぶ問題です。
選択肢を見れば品詞問題かどうかをすぐ判断できます。
品詞問題は語順さえ理解してしまえば、空所の前後だけを見て、10秒以内で解くことが可能なので、ここをいかに早く解くことができるかが鍵になります。
各品詞の役割を整理し、問題を解きながら語順パターンに慣れていきましょう。
出題パターン2:動詞問題
動詞問題は主語の人称や数に動詞の形を揃える、能動態なのか受動態なのか、もしくは時制が一致しているか正しいものを選ぶ問題です。
こちらも選択肢を見れば動詞問題かどうかすぐ判断できます。
時制に注目するクセや空所に入る動詞と動作主との関係性を見極められるよう訓練していきましょう。
出題パターン3:前置詞 or 接続詞問題
前置詞 or 接続詞問題はIn spite of~やduringなどの前置詞とAlthoughやwhileなどの接続詞が選択肢に並んでいて正しい方を選ぶ問題です。
In spite of~とAlthoughのように似た意味の前置詞と接続詞が出題されます。
よく出題される前置詞と接続詞を覚えて瞬時に回答できるようにトレーニングしましょう。
出題パターン4:代名詞問題
代名詞問題はshe, her, hersのように格の異なる人称代名詞の中から正しいものを選ぶものとeverybodyやanyoneのように人称代名詞以外の代名詞が選択肢に並び正しいものを選ぶ問題があります。
主語が抜けているのか、目的語が抜けているのか、名詞前の所有格なのかに注意して文構造を把握するトレーニンングをしましょう。
出題パターン5:前置詞問題
前置詞問題は、on、 under、inなどの前置詞から正しい用法や表現を選ぶ問題です。
前置詞の持つイメージをしっかり覚えて、直後の名詞や文脈に注目しながら回答できるトレーニングをしていきましょう。
前置詞問題は語彙問題のように覚えているかどうかも重要になってくるので多くの問題に触れるようにしましょう。
出題パターン6:関係詞問題
関係詞問題はwho, what, whereなどの関係代名詞が正しく入るものを選ぶ問題です。
先行詞が人かモノかを確認して、人ならばwhoをモノならばwhichを頭に浮かべて、主格なのか所有格なのか、目的格なのか判断するトレーニングを行いましょう。
関係代名詞を代名詞に置き換えて、2つの文に分けて考えるということも有効です。
出題パターン7:数の問題
数の問題は問題文に含まれる名詞が可算か不可算か、単数か複数かを判断し、その名詞を修飾する適切な形容詞を選ぶ問題です。
数の問題に出題される語句のパターンを覚えて瞬殺できるようにトレーニングを行いましょう。
出題パターン8:語彙問題
最後に語彙問題についても載せておきます。
語彙問題は品詞が同じで意味が異なる選択肢が並んでいることが多いです。
語彙問題はほとんど知っているか知っていないかが大事ですが、空所近くの単語との相性を考えると解答できることもあるので意識するようにしましょう。
以上がTOEIC Part5&6 の主な出題パターンになります。
他にも語法を問う問題や比較級に関する問題、数に関する問題の出題パターンがありますが、問題を解いていくうちに慣れれば良いので
まずは上記の8パターンについて押さえることが得点を効率的に上げることへの近道です。
Part6も少し形式は異なりますが上記を押さえれば解答できる力が身につきます。
文法問題Part5&6を攻略するための勉強法
ここから何をすればPart5&6で得点できるかについて解説していきます。
Step1. 「TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問」を用意する
こちらは神田外国語学院のTOEIC満点講師TEX加藤さん著で「でる1000」の愛称で親しまれている問題集です。
文法と語彙が問われるPart5 短文穴埋め問題、Part6 長文穴埋め問題の対策は
この一冊を徹底的にやってください。
600点に届いていない人の多くはこのパートに時間を費やしてしまい、Part7に十分な解答時間が残せない人が多いです。
実際、私もそうでした。
この本はボリュームが多く正直やり切るのに労力を使いますが、
やり切れば必ずPart5&6を20分以内に解き切る力が身につきます。
また、この本のいいところはTOEIC必須単語で問題が構成されているため、
脚注で学んだ単語が後の問題で出てきたりするので、
解いている間に勝手に頻出単語を覚えることができます。
Step2. 必ず時間を測って毎日約30問一気に解く
基本的には自分の続けられる範囲でいいですが30問は毎日解くようにしてください。
これはPart5の問題数と同じ数なので30問を一気に解けば本番と同じ感覚で毎日トレーニングすることが可能です。
そして、1問20秒で解くようにしてください。
最初はできないかもしれませんが、この感覚を鍛えるのが最も重要です。
30問を10分以内で解く力はTOEICで高得点を取るためには必須なので、この問題集を使用して徹底的に鍛えてください。
問題集を解き終える頃にはこの感覚が染みついているはずです。
Step3. 他の選択肢がなぜ間違っているのかを意識して解答を読む
答え合わせをした後は、なぜ不正解の選択肢が間違っているのかを意識して解答を読むようにしてください。
そうすることで正解だけでなく、他の選択肢についても単語の意味や使い方、文法について学ぶことができます。
正解だけを意識して学ぶよりも実質4倍の内容を、1問から学ぶことができるので効率も上がります。
また、問題を解く際に自信を持って正解の選択肢を選べるようになるので、
試験中に、「本当に合っているかな」と不安になる無駄な時間をなくすことにもつながります。
加えて、間違った問題にはわかるように印をつけておくと良いです。
後で復習に使えます。
Step4. 出てきた意味の知らない単語を徹底的に覚える
問題を解いていてわからなかった単語や表現はノートや単語帳に書くなどしてしっかり覚えるようにしてください。
特に下に示した画像の赤マルで囲った部分はTOEICでも頻出で覚えておくべき単語ばかりなので覚えるようにしましょう。
この問題集に出てくる単語を覚えるだけでも相当語彙力が身につきます。
上記で紹介した語彙問題にも十分対応できるようになるでしょう。
Step5. 一周し終えたら間違えた問題だけもう一度解く
これがラストStepです。
ひととおり問題集を解き終えたら、間違えた問題だけをもう一度解くようにしてください。
学習定着度が上がります。
全てやる時間がなければ、自分が間違えた問題が多かった出題パターンもしくは苦手な出題パターンを解き直してみてください。
こうすれば効率よくPart5&6で得点力を上げることができます。
文法問題Part5&6攻略のために必要な勉強時間
1日30問解く時間を確保できれば、約1ヶ月で問題集を1周終えることが可能です。
私の場合、時間を測って1日30問解くのに10分、答え合わせに約30分、わからなかった単語の復習に約20分ほどかけていたので1日1時間程度の勉強時間でした。
よって1日1時間×約1ヶ月で30時間程度を確保できれば1周解き終えることができます。
後は間違えた問題の復習に2週間程度かけましたので1ヶ月半でこの問題集をマスターした計算です。
復習にかける時間は個人差があると思いますが、早くて1ヶ月、時間をかけても2ヶ月あればPart5&6で9割得点する力を身につけることができます。
1日1時間、約1ヶ月ちょっとの時間確保でPart5&6を攻略できるので是非取り組んでみてください!
1000問も問題をやり切る自信がないという方は仲間かコーチを見つけよう
ここまで「でる1000」を使用した学習方法について述べて来ましたが、正直この問題集をやり切ることはハードルが高いです。
特に最初の品詞問題の章だけで334問あるので1章分だけでも心が折れそうになる人はいると思います。
7章分やり終えても文法模試13セットが待っているので演習量は相当のものです。
故に、パート5の解答力がつくことは間違いないです。
そんな問題集をどうやりきれば良いか。
私はやり切るモチベーションを高く保つためにはやはり共に勉強できる人か見てくれる指導者をつけるべきだと思います。
誰だって一人で勉強を続けるのはしんどいもの。
共にどこまでやったか報告し合ったりできれば、自分も頑張ろうと思えるものです。
しかし、自分と同じレベルで並走してくれる勉強仲間を見つけるのは難しいとなれば、コーチングに頼るのもいいと思います。
英語コーチは自分のレベルに合わせたカリキュラムで勉強を見てくれて、わからないところを質問することもできます。
自分一人で挫折してしまう前に共に勉強してくれる人を是非見つけてください。
まとめ
- この勉強法で取り組めばPart5&6で9割取得可能
- 「TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問」を使用して1問20秒で解く力を身につける
- 毎日1時間勉強時間を確保すれば、1ヶ月で問題集を解き切ることができる
今回はPart5&6の勉強法について解説してきました。
TOEIC文法パートであるこの2パートを20分以内に解くことができれば、Part7の解答時間に余裕が生まれます。
すると得点力がグッとアップするので是非この勉強法を試して、Part7に55分以上残せる解答力を身につけて欲しいと思います。
特にTOEIC初心者の方は最後解ききれない問題が減るので、目に見えて力がついたことを実感できると思います。
この勉強法を使ってTOEIC高得点をつかんでもらえると嬉しいです!
TOEICの勉強を一緒に見てほしい、今年こそ確実にスコアアップを狙いたいという方は是非、ご相談に来てください。
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それではまた、Bye for now!